皆さん、今日は。

少し、堅苦しいことばかり書いておりますが、東洋医学の美容鍼灸がどんなものであるかを知って戴きたいので、もう少しお付き合い下さい。
中国伝統医学の美容に対する考え方は、まず第一に、健康を維持増進することと、老化を防ぎ若返りを目指すことにあります。

そして、第二に、特定の病気を治療して健康を回復させて、健康美を取り戻すことにあります。 このような認識から中国伝統医学の美容鍼灸の分野について、それぞれ「保健美容」と「医療美容」と命名し、分類している書籍もあります。
保健美容
中国では、古代より人間の美しさは形態だけでなく、「健康」や「長寿」と密接な関係があると認識されていました。 東洋医学で、皮膚は内臓の鏡といわれております。内臓の状態が良く、気血の流れ、精気のみなぎる健康な肉体には、潤いやハリがあって、色つや良い皮膚が保たれます。

保健美容は、中国伝統医学の理論と手法によって、健康状態の維持、増進をはかると共に、老化を遅らせることによって、人の自然な美しさを求める美容鍼灸などの治療法です。
医療美容
医療美容とは、容姿を改善することに重きをおいて、皮膚疾患(皮膚の病気)を治療することです。
ただし、この場合の皮膚疾患は、容姿に悪影響を与えても、人体の生理機能には、重大な影響を及ぼさない病気を言います。

尋常性(じんじょうせい)ざそう、しみ、そばかす、円形性脱毛症、など、病気の治療が完了すれば、美容上の目的が達成されたことになりますので、これらの鍼灸治療も、美容鍼灸に位置づけられます。