まだまだ分かっていない皮膚の働き

美容と切っても切れない関係にある皮膚は、東洋医学で肺系に属する臓器です。

清気(酸素)を取り入れたり、全身に水を送り出したり、身体を外邪(ウイルス、細菌など外から来る病気の原因)から身体を防衛したりと、様々な働き・機能を持っている重要な臓器と考えられてきました。
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私が当初美容鍼灸を始めるにあたり、現代医学の皮膚科学の分野も少し勉強しなければと思い、専門書を漁ったり、文献を検索してみたのですが、皮膚の生理機能については、案外科学のメスが入っていないように感じました。
目で見える部分なので、専門家にも案外見過ごされてきたのでしょうか?
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写真は、「あたらしい皮膚科学」という皮膚科医向けの専門書で、571ページもある分厚い書籍です。小学生の頃、野草の標本を作らされましたが、この重さならとても良い標本ができそうです!

さて、この書籍の目次を開いて見ますと、第一章に「皮膚の構造と機能」、第二章が「組織病理学」、第三章が「ダーモスコピー」・・・、以降診断学や治療学へと続きます。

健康な皮膚の仕組みについて書かれているのは第一章だけで、僅か37ページと全体の6%を占めるにすぎません。大半は皮膚の病気とその治療法についてページが割かれているのです。
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美容 ≒ 皮膚の健康 です。

美容を考えるとき、皮膚の働きを知ることはとても大切なことです。

未開の領域とも言える皮膚の不思議な働きについて研究する科学者も少数派ながら存在します。

東洋医学だけでなく、皮膚の科学についても、これからお話して行きたいと思います。

 

投稿日時2014年2月14日にアメーバブログに投稿した記事を、当ホームページ「健康、美容鍼灸最前線」に引っ越ししました。